屋外トイレに循環式の汚水処理設備導入でキャンプ場がより快適に
2021.02.02

福島県飯舘村 あいの沢キャンプ場

ため池を中心に広がる、50ヘクタールの広大な敷地。15区画のキャンプサイトを有する、福島県飯館村にあるオートキャンプ場です。

有料シャワーやトイレ・炊事場・電源といった設備も整っており、以前はピークの時期を迎えると1日30~100人ほど、月に換算すると800~1,500人ものキャンパーが自然を満喫しに訪れたといいます。
しかし、東日本大震災の影響により長らく休園。

そして、2022年の春。このキャンプ場が営業を再開することに。

キャンプ場内にはもともと循環式のバイオマス・トイレが設置されていましたが、運営を再開するにあたり、環境省による復興支援事業の一環としてトイレのリプレイスを行うことに。
ところが、トイレ設置当時のメーカーがすでに倒産していたため、新たな循環式トイレを探さなければなりませんでした。

メンテナンスの優位性から『NEWTO』を採用

既設のトイレと同じ「自己完結型」のシステムを求めてインターネットで候補を探したところ、たどり着いたのが『NEWTO(システマグランデ)』でした。

候補としてリストアップされたなかには、既設トイレと同じ木質バイオマスの循環式トイレや土壌で処理するタイプの循環式トイレもありました。
しかし、システムが既設の地下ピット内に収まること、メンテナンスが容易であることを重視し、最終的に弊社『NEWTO(システマグランデ)』が採用されることに。

既設ピット内に4基の処理槽が収まりました

あくまでも現状復帰のレベルであることが交付金を受ける条件であり、それを証明するためにも、単純に数値で比較できる資料が必要でした。
そこで、設定条件・洗浄水槽以下の汚水濃度等について数値化した資料を用意。交付金を受けるための諸条件をクリアし、ようやく設置に漕ぎつけました。

近くのため池からホースで水を調達

『NEWTO(システマグランデ)』の設置に先立ち、まずは既設の処理槽を撤去します。

トイレの躯体など建物本体は地元の工務店にて改修を行い、既設のピット内へ『NEWTO(システマグランデ)』の処理槽4基を搬入。

システム機材を注意深く荷下ろししていきます
ピット入り口が狭いため搬入も慎重に行います

設置工事が行われたのは、1月の終わりのこと。
地面は霜でおおわれ、目の前の池も凍てつくほどの寒い日でした。氷上には、薄っすらと雪が積もっています。

電気も水道も整備されたオートキャンプ場ですが、まだ営業再開前で水が通っていません。処理槽の水は、近くのため池からポンプアップして貯めていきます。

長いホースを使って池から水を汲み上げます
ろ材を入れた処理槽へ水を貯めていきます
機材を固定してから、配管をつなぎます

今回はたまたま近くに池があったので水を調達できましたが、NEWTOの特質上、水道も通っていない、川も池もない場所にトイレを設置することもめずらしくありません。
そんなときは、お施主さまの方でタンクに入った水をご用意いただいたり、場合よっては私どもの方で水を入れたタンクを運んでくることもございます。

気持ちのよいトイレでキャンプを満喫!

寒い冬が終わり、復興支援を受けてキャンプ場は無事オープン。
ため池にかかる浮き橋のほど近く、自然のなかに佇むログハウス風の建物が件のトイレです。

弊社『NEWTO(システマグランデ)』で一新された水洗トイレは、臭いもなく衛生的。
メンテナンスにも手がかからないため、キャンプ場の利用者が快適に使用できるだけでなく、管理会社にとっても導入するメリットは大きいでしょう。

屋外レジャー需要が高まり、空前のアウトドアブームが到来している昨今。キャンプ人口は、今後ますます増えていくと考えられます。
雄大な自然が広がるこのキャンプ場で、新緑の季節、そして紅葉シーズンと『NEWTO(システマグランデ)』がフル回転してくれることを期待しています!

自然エネルギーを利用した
循環式トイレで
あなたの街の地域循環を促します
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